Vernacular Humanism/人と社会と建築と– 槇総合計画事務所60周年展
槇総合計画事務所は2025年4月に創立60周年を迎えました。私たちは、1960年代から今日まで、都市と建築の関係に向き合いながら、国内外で145のプロジェクトに携わってきました。本展はその歩みを手がかりに、建築という行為を通して私たちが社会に何を届けてきたのか、そしてこれから何を担いうるのかを改めて問い直すものです。
タイトル「Vernacular Humanism」は、創設者の槇文彦が長年重ねてきた建築思想に由来します。建築を単なる造形としてではなく、人間の身体・ふるまい・感情に寄り添い、人々が暮らし、集い、関係を築くための空間を生み出す営みとして捉える姿勢を、60年の実践を通して示します。
展示は、模型・パネル・映像などで構成し、これまでの実践から見出してきた社会における建築のあり方や、環境や人との対話といった視点から紹介します。会場となる〈BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S〉は、弊所が設計を担当し2025年に竣工した最新作であり、これまでの思想と技術を凝縮した建築です。その空間で60年の軌跡をたどることは、過去の回顧にとどまらず、現在から次の時代へと視座をひらく試みでもあります。




